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人間環境学部 教員紹介


氏 名 大 裕子(オオサキ ユウコ)

所 属 人間環境学部 人間発達学科
職 名 講師
専攻分野 教育史、カリキュラム、教育方法
最終学歴 神戸大学大学院 総合人間科学研究科 博士課程修了 博士(学術)
学部担当科目 カリキュラム論、教育方法論、教職実践演習 他
長期研究テーマ 近代日本における初等教育カリキュラムの理論と実践に関する研究
長期研究テーマ内容 教育改革が盛り上がっては現場に根づかず立ち消える、という現代日本において、この不毛な繰り返しを克服するためには、過去の改革の中で行われた実践の到達点と限界とを分析することが必要なのではないか。このような問題意識のもと、近代日本、とくに教育現場から改革の必要性が叫ばれた大正新教育期を中心に、その初等教育カリキュラムの理論と実践を研究対象とした教育史研究をこれまでに進めてきました。なかでも、近年の教育改革における主体的、創造的な学習を志向する流れに呼応して、改めて注目されつつある「大正新教育」に関心を有してきました。大正新教育は、日本の教育の近代化過程において、子どもたちの個性や自律性を尊重し、自己活動を重視したという面で日本のカリキュラム史上意義あるものと評されてきたものです。その理論と実践の具体層まで明らかにすることを見据え、研究しています。
短期研究テーマ (1)日本における国際的新教育運動の受容に関する比較教育史的研究
(2)新教育における学校図書館の理論と実践に関する実証的研究
短期研究テーマ内容 (1)日本の近代化は西洋からの模倣と共に進んできたと言われますが、それは単なる模倣ではなく、主体的な情報の取捨選択や実践に移す過程での必然的な変容があったと考えられます。この点をふまえ、約1世紀前の「新教育」という一つのムーブメントが国際的に生じた中での、日本の位置づけをはかり、現代日本の教育的特質を解明する手掛かりを得たいと考えています。
(2)近代以降の小学校カリキュラムに注目し、新教育における学習環境、なかでも学校図書館の位置づけについて研究を進めています。学校教育の中心として機能すべき学校図書館が、「本の倉庫」と揶揄されてしまう現代の学校教育の背景には、どのような日本的特質があるのか。過去の教育実践のなかから、その理論的、実践的課題を検討しています。
主要業績 ・大裕子「野口援太郎における教育思想形成過程−西洋新教育の影響を中心に−」 『南九州大学人間発達研究』第2巻、2012年、31-42頁。
・國枝裕子「昭和大礼前後の学校図書館状況―「学校図書館経営号」(広島高等師範学校附属小学校『学校教育』第185号)の内容に注目して―」『研究論叢』神戸大学教育学会、第15号、2008年、1-14頁。
・國枝裕子「成城小学校におけるカリキュラム改革再考―学習環境としての学校図書館論とその実践を中心に―」『カリキュラム研究』第16号、2007年、1-13頁。
・國枝裕子「新教育普及に果たしたメディアとしての教育雑誌の役割―『教育の世紀』に見るドルトン・プランの受容を中心に―」『教育学研究年報』東京学芸大学教育学科、第25号、2006年、35-50頁。
・國枝裕子「日本に影響を与えた20世紀初頭のアメリカ学校図書館情報」『アメリカ教育学会紀要』第17号、2006年、45-54頁。
ゼミの内容 価値観が多様化された現代社会において一元的な価値は成立しにくく、とくに、誰もが体験者である「教育」という事象については、誰もが多様な教育観を語ることが出来る一方、個々人においては既存の教育のあり方を当たり前ととらえてしまいがちです。ゼミではそのような教育にまつわる固定概念を砕き、事実に即して自らの目と頭で考える力を養うことを目指します。具体的には、自分自身の被教育経験や子どもとふれあうボランティア活動等の中で生じた素朴な疑問をもとに課題を設定し、さまざまな資料を用いて論理的に考察を進めます。テーマに関しては、とくに子どもの教育に関する歴史的資料を素材にし、今日的な観点から考察していきます。
皆様へメッセージ 日本の教育実践を歴史的な観点から研究していくことが、現代の教育を構造的かつ多層的に把握することにつながると考えています。
受験生へメッセージ みなさんは学校が好きですか、嫌いですか?
また、みなさんにとって、理想の教師、理想の学校、理想の教育ってどんなものですか。
それよりそもそも、教師とは、学校とは、教育とは何でしょうか。
そんな素朴な問いを一緒に考えていくことで、みなさん自身が理想の先生になるお手伝いができればと思います。

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