受験生の方へ

人間環境学部 教員紹介


氏 名 倉沢 新一(クラサワ シンイチ)

所 属 人間環境学部 健康栄養学科
職 名 教授
専攻分野 食物繊維の分析法と生理作用
最終学歴 筑波大学大学院農学研究科応用生物学専攻博士課程 修了
学部担当科目 生化学、基礎栄養学
長期研究テーマ 1.食物繊維の分析法と食物繊維の生理作用
2.健康栄養に関する情報リテラシー
長期研究テーマの内容 1.食物繊維の分析法と食物繊維の生理作用 
 食物繊維の定義は、「ヒトの消化酵素では消化されない食品成分」です。したがって食物繊維といっても、化学的な性質や生理的な作用は食物繊維によって大きく異なります。この食物繊維の分析は、酵素を用いて人工消化試験を行った後、アルコールを添加して高分子性の物質を沈殿させ、この沈殿物の重量を測定する、酵素・重量法が公定法となっています。
 この方法で、多くの食物繊維は定量的に分析できるが、いくつかの食物繊維定量に対しては問題があります。そこで、より簡便な方法で、できるだけ多くの種類の食物繊維を、定量的に測定する方法を開発中です。
 また、食物繊維が消化管内でどのような作用を持ち、ヒトに対してどのような生理的な効果を及ぼすのかを検討中です。
2.健康栄養に関する情報リテラシー
 マスコミなどを通じて健康や栄養に関する情報が発信されています。一般の人たちが、これらの情報をどのように理解したらよいのか、真偽をどのように判断したらよいのか。また、栄養士などが、健康や栄養に関する情報をどのように発信すべきかを研究しています。
短期研究テーマ 食物繊維の定量法の改良
短期研究テーマの内容  公定法となっている分析法に用いる酵素を検討し、測定法の簡便化をはかるとともに、より精度の高い定量となるように完了しています。また、国内の他の研究室と共同して、改良法の検定を行い、基準定量法化を目指しています。
主要業績 ・Plant Residue and Bacteria as Bases for Increased Stool Weight Accompanying Consuption of Higher Dietary Fiber Diets
J.Am. College Nutrition Vol.19 No.4 p.426〜p.433 
・食物繊維を用いた代謝実験を行い、糞便の排泄に関して食物繊維がどのように影響を与えるかを検討した。糞便を、微生物画分、微細植物断片画分、植物断片画分、水溶性画分に分類し、摂取する食物繊維の特徴と、排泄された糞便の特徴を比較検討した。
・健康・栄養に関する一考察  関東学院女子短期大学生活文化研究所紀要 第8号
 近年、健康栄養に関する情報が流布している。しかし、それらの情報には、正確さを著しく欠いた情報が含まれている。このような誤った情報は、健康に大きな影響を与えかねない。そこで、健康栄養に関する情報がどのように変容するかを検討し、好ましい情報のあり方を考察した。
・窒素含有多糖類(キチン)を含むキノコ類中の酵素−重量法による食物繊維の定量  日本栄養・食糧学会誌 Vol.44 No.4
 TDF の定量法は、78%エタノール不溶性画分からタンパク質を差し引いて TDF を求める。しかし、キノコ類には DF の一つで、その構成元素として窒素を有するキチンが存在する。したがって、窒素量をすべてタンパク質に換算すると、TDF が真の値より低い値となる。そこで別にキチンを定量し、キチンを補正した真の TDF を測定する TDF 定量改良法を提案した。キノコ類47種を試料に用いて測定したところ、従来法では TDF が平均で 40.68±17.36%であったが、改良法では 43.33±16.71%であった。
皆様へメッセージ  食物繊維の定義は確定していません。人工的につくられた難消化性成分が多く開発され、食物繊維として認められつつあります。定量法は追いついていません。さらに、生理作用は、消化管内で消化されずに存在することにより発揮される生理作用、腸内細菌の栄養を支えるプレバイオティクスとしての生理作用、腸内細菌による分解物の生理作用、などなど千差万別です。
 この食物繊維の定義・定量法の改善、食物繊維の多面的な生理作用の解析、とともに、食物繊維の積極的な利用などを総合的に検討しております。
お問い合わせ kurasawa@kanto-gakuin.ac.jp

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