教員コラム(77)『人間環境デザイン学科 水沼淑子ゼミナール』

投稿日時 2009-11-19 8:00:00 | トピック: 人間環境学部ニュース

 人間環境学部の位置する金沢八景は景勝の地として知られています。キャンパスから徒歩数分のところにある野島は「野島の夕照(せきしょう)」として八景の一つに数えられる場所ですが、ここに、意外に知られていない名所があります。それは、初代内閣総理大臣伊藤博文の別邸です。

 伊藤博文は本学部近くに位置する夏島の別荘で井上毅らと明治憲法の草案を起草し、議論の合間には金沢瀬戸橋近くの料亭にも足を運びました。そして金沢近辺は伊藤にとって特別な地となりました。明治31年、伊藤博文は野島に別荘を設けました。5棟の建物からなる堂々とした田舎家風の別荘です。中心となる居間棟の目前には海が広がり、夏島も垣間見えます。


 伊藤博文没後100年にあたる今年、伊藤博文金沢別邸の修復が完了し一般公開が始まりました。一部失われていた部分も史料に基づき復元され、建設当初の堂々とした姿に戻りました。

 復元のための工事は、数回にわたって市民に公開されました。その中には小学生に土壁塗りを体験してもらおうという企画もありました。水沼ゼミナールでは、しばしば現場を見学させていただいていたこともあって、この小学生向けの土壁塗りのお手伝いをさせていただきました。伊藤博文別邸に関するパネルや土壁塗りの工程のパネル作成や小学生への説明、実際に土をこねるお手伝いもさせていただきました。いずれも、学生には初めての経験でしたが、土壁塗りと同じく、積み重ねていくことに意味があります。


 現場主義を旨とするわがゼミナールでは、今後とも伊藤別邸に関わっていきたいと考え、現在は学生ともどもその方策を練っているところです。


水沼淑子(人間環境デザイン学科)




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